
エンディングノートの書き方:後悔のない人生を送るための羅針盤
私たちは皆、いつかこの世を去ります。その時に、大切な人たちを困らせないために、そして自分自身の人生を振り返り、納得いく最期を迎えるために、エンディングノートを活用することが重要です。
エンディングノートとは、自分の死後のことを事前に書き記しておいたノートのことです。葬儀やお墓のこと、財産のこと、大切な人へのメッセージなど、自分が亡くなった後に残された人たちが困らないように、様々な情報を書き残しておくことができます。
しかし、いざ書き始めようと思っても、何から書いていいかわからない、何を書いておけばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、エンディングノートの書き方の基本と、各項目の具体的な書き方について、詳しく解説していきます。
1.エンディングノートを書く前に
エンディングノートを書く前に、以下の点について整理しておくと、スムーズに書き始めることができます。
- 自分の死後のことをどのように考え ているか
- 残された人たちに伝えたいことは何か
- エンディングノートを使って何を 達成したいか
エンディングノートは、自分自身の考えや想いを整理するためのツールです。まずは、自分の死後のことをどのように考えているのか、残された人たちに何を伝えたいのか、エンディングノートを使って何を達成したいのかを明確にしておきましょう。
2.エンディングノートの書き方
エンディングノートには、決まった書き方はありません。自分が伝えたいことを、自由に書き残しておけば良いのです。一般的には、以下のような項目を記入することが多いです。
2-1. 自己紹介
- 氏名
- 生年月日
- 現住所
- 連絡先
- 家族構成
- 血液型
- 宗教
- 職業
- 趣味・特技
2-2. 葬儀やお墓に関する希望
- 葬儀の形(家族葬、社葬など)
- 埋葬方法(火葬、土葬など)
- お墓の場所
- 戒名
- 法要の希望
2-3. 財産に関する情報
- 預貯金
- 不動産
- 株式
- 投資信託
- 保険
- 借金
- 重要書類の保管場所
2-4. 相続に関する希望
- 遺言書の有無
- 相続人の指定
- 財産の分配方法
2-5. 医療・介護に関する希望
- 終末期医療の希望(延命治療の希望、臓器移植の希望など)
- 介護に関する希望(介護施設の希望、介護者の希望など)
2-6. ペットに関する情報
- ペットの種類
- ペットの名前
- ペットの年齢
- ペットの性格
- ペットの飼育状況
- ペットの今後の世話
2-7. 大切な人へのメッセージ
- 家族
- 友人
- 恩師
- 恋人
2-8. その他
- 過去の思い出
- 自分の信念
- これからの人生で成し遂げたいこと
3.エンディングノートを書く際のポイント
3-1. 具体的に書く
抽象的な表現ではなく、具体的な内容を書くようにしましょう。
例えば、「葬儀は家族葬で行いたい」ではなく、「家族葬を行い、参列者は家族と親しい友人だけにしてほしい」のように、具体的な希望を書き 残しておきましょう。
3-2. 定期的に見直す
エンディングノートは、一度書いて終わり ではありません。
人生は常に変化していくものですので、自分の状況に合わせて内容を更新しておきましょう。
目安としては、年に1回程度は見直すことをおすすめします。
3-3. 家族に伝える
エンディングノートを作成したら、家族にそのことを伝えておきましょう。
もしものことがあった時に、家族がエンディングノートを見つけて、自分の希望をスムーズに 実行することができます。
3-4. 無理せず書く
エンディングノートを書くことは、義務ではありません。
無理せず、自分のペースで書くようにしましょう。
書き残したいことが思いつかない場合は、空欄のままにしておいても構いません。
4.まとめ
エンディングノートは、自分自身の人生を振り返り、後悔のない最期を迎えるための羅針盤です。
今回紹介した書き方のポイントを参考に、ぜひ自分だけのエンディングノートを作成してみてください。
エンディングノートを書くことで、自分自身と向き合い、大切な人たちとより深い絆で結ばれることができるでしょう。